全銀ネットの全銀システムの障害が発生
2023/10/10、午前8時半ごろ
「全国銀行データ通信システム」(全銀システム)で障害が発生しました。
この障害は、各金融機関(11)で他行宛ての振り込みができなくなりました。
10/10 19:30 においても復旧の見込みは立っていない。
影響を受けた金融機関一覧
- 三菱UFJ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- 関西みらい銀行
- 山口銀行
- 北九州銀行
- 三菱UFJ信託銀行
- 日本カストディ銀行
- JPモルガン・チェース銀行
- もみじ銀行
- 商工組合中央金庫
原因
10/9日、システムの更新作業を行っていたということですが、詳しい原因は現時点では不明とのことです。
復旧の見通し
19:30現在、見通しは立っていない。
障害の影響(10/10 19:30現在)
約140万件の影響が出たようですが、そのうち100万件は別の手段で処理済で残り40万件の処理を引き続き実行しているとの報道あり。
全銀ネットの正式名称とは?
全銀ネットの正式名称は、一般社団法人 全国銀行資金決済ネットワーク (全銀ネット)です。
全銀システムとは?
全銀ネットが運営する内為制度の中核を担うシステムが「全国銀行データ通信システム」(全銀システム)になります。
全銀システムは、加盟金融機関を通信回線で結び、金融機関間で授受される振込等の為替取引に関するデータを処理するためのシステムです。
異なる銀行にある口座に対して為替取引を行うためには、現金を送る人の取引銀行は、
現金を受け取る人の取引銀行に対して、いつか資金を支払わなければなりません。
これを効率的に行うため、「決済システム」である全銀システムが存在しています。
過去の障害
金融機関の顧客の取り引きに影響を及ぼす形で不具合が発生したのは1973年に稼働を始めてから50年間で初めてだということです。
雑感
振り込みが出来ない金融機関の何かしらの障害発生は、ここまでの規模は中々なかった気がします。
ある銀行単独では、いくつかありましたが。
ANAも障害を起こしてしまってますよね。
↓ 良かったら過去記事も読んでね。
みずほ銀行の障害も中々の規模ですね。笑
いや、笑いごとじゃありませんが・・・。
人間が計画する、プログラムを作る、配線をする、テストする。
絶対にミスが起こります。
ミスを起こさないようにするか、それともミスがある前提で対策を検討し、準備しておくか。
後者が賢明なはずなんですが「ミスはゼロにしないと!」との思いで、ミスを前提にする検討、準備は中々されないんでしょうね。
今頃、全銀ネットの社員と関係しているエンジニアは原因を必死で探していることでしょう。
あるいは、既に原因はある程度掴んでいるけど確信が持てなくてマスゴミに言わないだけか。
だって「これが原因でした」と言って違う原因だったら「死ぬほど吊るしあげられる」んですから。
それと復旧見込みも同じ感覚で言わないだけかもしれません。
インフラを支えている優秀なエンジニアが必ずいるでしょうから、こんなに長い時間を要して何も分かっていないなんてあり得ないでしょうし。
明日には復旧していることを祈ります。
エンジニア諸君には、オロナミンCを奢って応援してあげたい気持ちだ。笑