旅するCrosscub

クロスカブのこと、国内外の旅、日常的な雑感などの雑記です

車椅子インフルエンサー(中嶋涼子さん)のイオンシネマ調布での騒動。

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何だか凄く大きな話題としてニュースが飛び交ってますね。
皆さん、色んな視点で思うことがありますよね。
私も思うことがあります。

前提

ここで言いたいのは「双方の話を聞いていない」ので相当な部分は推測が入ることです。
事実を積み上げ、話が出来るわけではありません。
元来、事実は何で、誤解されている部分はどこなのか!?・・・などを検証することで、どちらに非があるのかが決まっていくのだろうと思います。
報道でしか状況を知ることが出来ませんから、どちらが悪いとは言えないかと思います。

前回の記事

良かったら、過去記事も読んでね。

crosscubja60.net

まずは、ご本人の視点に立ったらどう思うか

自分が、車椅子で映画を観に行く。
今日は、4回目で前回までは3回ともグランシアタ―で映画館の係員さんに手伝ってもらい座席にゆったりと座り見ることが出来た。
そして、4回目に丁重に今後の出入りをお断りされた。
思うでしょうね、「どうして3回とも手伝ってくれたのに今後はダメなんですか?」と。
きっと、映画館の係員さんを少し多めに配置してもらったり、男性係員じゃないと持ち上げてもらえない、それには人件費というコストがかかる。
そのようなことを考えたりは出来ないだろうと思います。
要するに、私も今回の車椅子インフルエンサーと同じことを考えるのではないか、率直にそう思いました。

イオンシネマ調布の支配人目線ではどうか

では、次はイオンシネマ調布の支配人になってみます。

  • グランシアタ―には車椅子用スペース設定はない。
  • 通常シアターには車椅子用スペースが約80~200席に2席設定してある。
  • 車椅子を含めた重量、約60~80kgを持ち上げてグランシアタ―の座席に座って頂くサービスはそもそもない。
  • 同じ映画は車椅子用スペースのあるシアターで見ることが出来るようになっている。
  • 4段の階段を数名で持ち上げ、シートに安全に移動する訓練等をしていない。
  • 持ち上げて移動中、怪我をさせた場合、責任を持てない。(訓練等、当サービスは提供していないため)

ざっと6件ほどを思いつきました。
映画館の車椅子用スペースの稼働率を知らないので、何んとも言えませんがいつ来るのか分からないグランシアタ―に映画を観に来る車椅子の方を迎えるため、営業時間内に男性係員を2~4名配置、怪我無く4段を持ち上げ移動する訓練をするにはかなりのコストを必要とするでしょう。
会社は利益が出ないと倒産、撤退となりますから、コストは確実に映画鑑賞、その他飲食費等に跳ね返り、映画を観る方がその費用を負担することになりますよね。
映画館のチケットが数%上昇すると、映画を観に行く人が減って売り上げが下がってしまう・・・。
以上より、今回のように「お断りするしかなくなってしまう」のかもしれません。
ただ、イオンシネマは経営母体が大きいですから多少のコスト高は吸収できることでしょう。
そう考えると、グランシアタ―は贅沢な映画鑑賞なわけですから、車椅子の方にも有料でサービスを提供することが出来たかもしれませんね。

改正障害者差別解消法の合理的配慮とは?

www8.cao.go.jp

www8.cao.go.jp

 

合理的配慮の提供とは?

合理的配慮の具体例

合理的配慮の提供における留意点(対話の際に避けるべき考え方)

  • 日常生活・社会生活において提供されている設備やサービス等については、障害のない人は簡単に利用できても、障害のある人にとっては利用が難しく、結果として障害のある人の活動などが制限されてしまう場合があります。
  • このような場合には、障害のある人の活動などを制限しているバリアを取り除く必要があります。
    このため、障害者差別解消法では、行政機関等や事業者に対して、障害のある人に対する「合理的配慮」の提供を求めています。
  • 具体的には、
    1. 行政機関等と事業者が、
    2. その事務・事業を行うに当たり、
    3. 個々の場面で、障害者から「社会的なバリアを取り除いてほしい」旨の意思の表明があった場合に
    4. その実施に伴う負担が過重でないときに
    5. 社会的なバリアを取り除くために必要かつ合理的な配慮を講ずること
      とされています。
    6. 合理的配慮の提供に当たっては、障害のある人と事業者等との間の「建設的対話」を通じて相互理解を深め、
      共に対応案を検討していくことが重要です。
      (建設的対話を一方的に拒むことは合理的配慮の提供義務違反となる可能性もあるため注意が必要です)。
      ※「意思の表明」には、障害特性等により本人の意思表明が困難な場合に、障害者の家族や介助者など、
      コミュニケーションを支援する者が本人を補佐して行う意思の表明も含まれます。
      ※「合理的配慮の提供」に当たっては、障害のある人の性別、年齢、状態等に配慮するものとし、
      特に障害のある女性に対しては、障害に加えて女性であることも踏まえた配慮が求められることに留意する必要があります。

イオンシネマ調布は合理的配慮に欠けていた?

この点が重要な要素となるかと思います。
もし、イオンシネマ調布に車椅子座席がなければ合理的配慮に欠けていると言えるのかもしれません。

イオンシネマ調布のシアターは、車椅子用スペースの用意がないシアターもありました。
今回、グランシアタ―での出来事ですが、グランシアターには車椅子用スペースはありませんでした。
ただ、映画を見ることが目的とするならばグランシアターに車椅子用スペースがないことが合理的配慮に欠けるのかと言うと、そうではない気がします。
これまで3回、ここにきてお手伝いをしてもらったことがある、と中嶋涼子さんは言っています。
3回、手伝ってもらったんだから4回目も当然ですよね・・・と言う意識と態度であれば、それは間違った認識を持っていたのかもしれません。
イオンシネマ調布側としては非があったとは言えないような気がします。
このサービスが当たり前だとした場合、イオンシネマ調布に勤務する係員は、いつでも男性係員を配置し、必要があれば車椅子60~80kgを持ち上げて移動出来る人員を配備をせねばなりません。
これは、相当な人件費と言うコストを抱えることになります。
このコストは、映画チケットに反映させる以外に方法はありません。
映画チケットが高くなれば、映画鑑賞をする人が減り、さらに映画チケットが高騰する恐れもあります。

建設的対話をお互いに試みた?

今回、イオンシネマ調布の支配人のような方が中嶋涼子さんに話をした(建設的対話を試みた?)とご本人がXでポストされていました。
※ 現在は、Xを鍵垢に変更されていました。
中嶋涼子さんは合意せず、怒りに任せてSNS投稿をした流れになっています。

合理的配慮の提供に当たっては、障害のある人と事業者等との間の「建設的対話」を通じて相互理解を深め、共に対応案を検討していくことが重要です。
(建設的対話を一方的に拒むことは合理的配慮の提供義務違反となる可能性もあるため注意が必要です)
※ リーフレットから引用

当日のその場では、4段の階段を車椅子も含めて移動させる労力がなかったのかもしれません。
あるいは、3回目まではSNSのインフルエンサーだから対応したけども、4回目はもう無理だったのかもしれません。
この真相は、残念ながらイオンシネマ調布がお詫び文書を出したことで、もう分からなくなったと言えます。
イオンシネマ調布は事態収拾が先決だと判断した結果、お詫び文書を出しました。
ここでもし、合理的配慮はされていた、建設的対話を試みた、となっていれば話がまた違う展開だったことでしょう。

雑感

今回、なぜ中嶋涼子さんが炎上したのかを考えるとSNSで発信した内容がマズかったのでしょうね。
たぶん、世論を味方に付けて自分は間違ってないと言いたかったのでしょう。
3回は大丈夫だった、だから4回目もしてくれなかったイオンシネマ調布が悪いよね、と受け取れてしまいます。
建設的対話を試みましょう、とリーフレットに書かれている通り、事前に電話をしてグランシアターで見られるか、4段の階段補助作業をお願い出来ないか、事前の相談が必要だったのかもしれません。
大昔であれば周囲の人が助けてくれたりもしたのかもしれません。
今は、もうそんな親切な日本人の存在は稀有なんだろうなと思います。
今では何か嫌なことがあれば、店舗を晒してSNSで誰もが発信をして世論に訴えかけることができます。
こんなことあった、こんなことされた、こんなことおかしい・・・。
サッカー界のIJもそうですが、簡単に吊るしあげられる世の中です。
皆がみんな、お互いを尊重し、お手伝いをする精神を持っていたとしたらバリアフリー法なんて法律は施行されてないのかもしれません。
今はもう、そのような時代ではない、世知辛い世の中が当たり前。
悲しいですが、それが現実なのかもしれませんね。

 

M:yadaさん(ハピチわブログ
ホントですね、どんなことでも、どんな相手でも歩み寄りって大事ですよね。

えりんぎさん(しぼりだし日記
その通りですね、抱えるコストはかなりだと思います。

相続コンサルタントさん(私、今『相続』で困ってませんので!
たまには真面目な記事もUPすることも出来たりします!笑

ノエルエノさん(ノエルとガンバとその他
その通りですね、お互いを尊重し、思い遣りを持って生きていきたいものです。

NOBUBUBUBUさん(Nobun’sDoor。
拝見しました。
色んな考え方が合って良いかと思います!

まーめたるさん(双極性障害だけど楽しく生きる
ペプシはブチまけませんでしたか!?笑

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