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タイタニック 探索ツアー 潜水艇 タイタン その後

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タイタニック探索ツアー 潜水艇 タイタン

潜水艇タイタン(ロイター通信から引用)

米オーシャン・ゲート社の潜水艇「タイタン」(全長6・7メートル)が北大西洋で沈没したタイタニック号の見学ツアー中に消息を絶った事故で、米沿岸警備隊の幹部は22日、記者会見し、潜水艇が水圧で押しつぶされ、乗員5人全員が死亡したと発表した。

タイタニック潜水艇「水圧で押しつぶされ乗員5人死亡」…水深3800mで破片5つ発見 : 読売新聞

搭乗した5名のご家族は大変辛いだろうなと想像に難しくありません。

乗員5名のご冥福をお祈りいたします。

今回、このようなことになった経緯や他のことを整理してみました。

その前に良かったら過去記事も読んでね。

crosscubja60.net

ツアーを提供した会社

このツアーを提供した会社は、アメリカ ワシントン州エヴェレットに本社がある
旅行会社「オーシャンゲート・エクスペディション(以下OE社)」と言う会社。
1912年に沈没した豪華客船、タイタニック号の潜水艇タイタンによる見学ツアーの料金は、8日間で25万ドル(約3500万円)もする豪華ツアーだそうである。

ZOZO創立者の前澤氏が宇宙旅行をしたときの費用が50億円/名と言われていますから、宇宙旅行に比べると安いもんではありますね・・・。

潜水艇タイタンの概要

  • 船体重量 → 10432kg
  • 船体全長 → 6.7m
  • 船体名称 → タイタン

同社のストックトン・ラッシュCEOはかつて、この潜水艇を「岩のように堅牢」と評していた。

船体に搭乗した5名

  • 英国人探検家・航空機製造会社アクション・アヴィエーション社会長
    ヘイミッシュ・ハーディング氏(58)
  • パキスタンの実業家
    シャザダ・ダウッド氏、スールマン氏(息子)
  • フランス人探検家
    ポール=アンリ・ナルジオレ氏(73)
  • OE社CEO
    ラッシュ氏

潜水艇タイタン 事故の経過

2023年6月18日、潜水艇タイタンを搭載した母船は、カナダ・ニューファウンドランド島から母船と共に出航した。
米マサチューセッツ州ケープコッドから約1450キロの沖合で、潜水艇タイタンを海中に投入。
潜水艇タイタンは、潜水開始から約2時間が経過し、海底まで半ばほど潜航した時点で
母船との通信が途絶え、5人を乗せたまま行方不明になった。

潜水艇タイタンの破片を発見
米沿岸警備隊によると、カナダ・ニューファンドランド島沖で沈没したタイタニック号の船首から約490メートルの海底で、耐圧殻の大部分を含む潜水艇の破片が5つ見つかった。
今回の捜索で初めて海底にたどりついたカナダの海中探査機が発見したという。
米沿岸警備隊の幹部は22日の記者会見で、潜水艇は「破滅的に崩壊した」として、
乗員の家族に「心からお悔やみを申し上げる」と述べた。
ツアーを企画した米オーシャン・ゲート社も22日、乗員5人は「残念ながら亡くなったとみている」との声明を出した。

米海軍による圧壊音の検知

潜水艇タイタンについて、出航から数時間後に米海軍の極秘音響探知システムが潜水艇の圧壊音を検知していたと捜索関係者らが明らかにした。
同システムは敵国の潜水艦を探知するためのもの。
米国防当局者によれば、海軍は潜水艇からの通信が途絶えたすぐ後に音響探知を開始。
行方が分からなくなった直後には、22日に潜水艇の破片が発見された場所の近くで圧壊音とみられる音を検知したという。
これらの情報は現地の指揮官に伝えられたとしている。
使用されたシステムについては、国家安全保障上の懸念から詳細を明らかにしないよう
海軍から要請を受けている。
国防当局者らによれば、海軍は18日の時点で、捜索を指揮していた沿岸警備隊とこの情報を共有していた。
圧壊かどうかが確実でなかったこともあり、捜索救助活動の継続を確実にするためにも
探知した音の公表はしなかったとしている。

過去、安全に対する指摘

タイタンの安全性については、オーシャンゲートの元海洋事業の責任者が疑義を呈していたことが訴訟記録から明らかになっている。
この元責任者は企業秘密の漏洩で同社から訴えられ、安全性の問題を指摘したために解雇されたと、逆に同社を訴えた(2 件の訴訟は2018年に和解で決着)。
行方不明になったタイタニック探検ツアーの潜水艇タイタンに対して、安全システムなどの不備を元社員が2018年に指摘していた。
潜水艇タイタン号の元乗客は、タイタニック号探検を含む4回の潜水に参加し、そのすべてで通信が一時途絶えたと語っている。
昨年ツアーを体験したテレビの記者がこの問題を報告していたにもかかわらず、当時はほとんど注目されることはなく、今回の重大事故を招く結果となってしまった。

潜水艇タイタンの操縦

タイタン号は潜水艇であることから、潜水艦のように自ら発進したり帰港したりすることができない乗り物になっている。
潜水艇は、潜水スポットまでの往復を水上の母船に頼っている。
GPSは、海面下1万3000フィート(約4000メートル)では使えないため、潜水艇は
ナビゲーションも海上にいる母船に頼っている。
母船は、潜水艇の人間にテキストによるメッセージを送り、潜水艇の人間はビデオゲームのコントローラーを使ってその指示に従って航行している。

雑感

お金持ちって、誰でも行けたり、見れたりするようなところには行き飽きてるのでしょうね。
3,500万円もかけて深海に向かい、沈没したタイタニック号を見に行くのですから。

恐らく、「事故が起きても免責だからね」と契約をしていることでしょう。

バンジージャンプですら、契約書に書かれていてサインしてますもんね。

他に気になる点と言えば「排泄」をどうしているのか。

潜水艇タイタンの船内にはトイレがないと報道にありました。

しかしながら潜航はかなりの長時間に及ぶはずです。

であれば、オムツをしているか、簡易トイレを使用している可能性がありますよね。

船内は随分と狭いようなので簡易トイレが使用出来るスペースがあるのかも怪しいですが・・・。

排泄を我慢出来る時間の潜航時間じゃないでしょうし。

それにしましても、安全性・安全対策に疑問がありながらも当ツアーを催行していたようです。

やはり「お金」なんでしょうね。

命を軽視し、ツアーを催行している会社のCEOが自ら操縦。

そして事故が起きてしまった。

今の時代に安全を軽視した乗り物がまだあることに私は大いに驚きました。

同じようなことが二度と起きないことを祈ります。

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